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2006/01/31(火)
人を動かす言葉 |
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ミユキ家と公共体育館へ。常時子供遊具(と言ったってかなり大掛かりなもの)を設置してあって、幼稚園年長くらいまではゆうに楽しめるところ。自由に走り回るお嬢たちを見ながら追いかけていくのは、思ったより楽ではないのよ〜。
ミユキちゃんが「実は、最近…」と実にためになる話をしてくれた。ミユキ家での問題とその解決への道筋は、今のマ〜マにもとてもためになった。まぁミユキちゃんの話はいつだってためになるんだ、マ〜マはシスコンだし。それはさておき、中でも特に印象的だったのは「あなた言葉とわたし言葉」って話。
マ〜マはお嬢によく「はっきり言いなさい」と言う。何か要求する時に「お茶ー!」というお嬢には「お茶がどうしたの?」と聞き返し「お茶は呼んでも歩いてこないよ」、「お茶が飲みたいなぁ〜」というお嬢の言葉に「独り言?」と言う。つまり「お茶をちょうだい」と気持ちをはっきり伝えさせるのだ。(もちろん丁寧にお願いしても通らない要求だってあるけれど、それはその次の段階の話。)反対に、マ〜マもお願いをきちんと伝えて、お礼もきちんと言うという態度を徹底している。
「マ〜マもお茶が飲みたいな、カホのお茶を分けてちょうだい」とランチの時に言うと、お嬢がお茶を飲みながら「いや〜」といちびってみせた。その様子を見たミユキちゃんが「カホちゃん、ママはのどが渇いたんだってー、カホちゃんのお茶を分けてくれるときっとママは嬉しいと思うなぁ〜」と声をかけると、お嬢がすんなり「はい」と持っていたお茶をくれた。簡単に言うと、マ〜マのはお嬢を変えようとする「あなた言葉」、ミユキちゃんのは自分の気持ちを伝えることで相手が自主的に変わる「わたし言葉」…ということになるみたい。子供はそういう風に語りかけると、自分で考えてどうしたらいいか答えを出すんだよね。指示されたり命令されたりすれば当然反発する気持ちは出るけれど、相手が自分の行動の結果喜んでくれるなら、自然と行動の方向は決まる。自分で考えるように仕向ける方法は、「自分で考えなさい!」という言葉じゃないんだよね。そしてミユキちゃんは、子供を促す声かけをしていると、ウソのように怒ることがなくなったそうだ。
育児本にも書いてありそうな内容には違いない。でも、特に前日お嬢ともめたりして鬱々としていたところだったから、よし私もやってみるか!という気になった。
「お茶が飲みたいな〜」というお嬢に「きちんとお願いして!」と言わずに「お茶が飲みたいんだ。じゃあどうすればいいと思う?」と聞くと「マ〜マ、お茶が飲みたいから入れて!」と元気に返事。ま、とりあえず一歩前に進んだ…かな?
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全部が全部、そんなやり取りで子供を温かく優しく包み込むのは無理だったよ…。厳しく切り返すことも皆無にはできなかった。ただ、一つ明確になったのは、マ〜マ自身に余裕があればやりとりにもゆとりができるってこと。私の育児の方法が間違ってるんじゃないか、と悩む世のママたちの多くは、方法が間違ってるだけじゃなくて、本人に気持ちの余裕がないんだよ、きっとね。
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